電線の老舗、OYAIDEオヤイデ電気の、オーディオ専用・電源トランス、CS-1000T、です。 残念ながら職人引退で製造中止となった貴重品です。
◆沿革◆ 30年近くのロングセラーで、出荷台数5,000台を誇る『オーディオ用バランス遮蔽型電源トランス』でした。
◆中止◆ その道数十年のトランス巻き職人（名工）お一人の手作業により、一台一台丁寧に造られていました。 トランス巻きは本当に技術、経験、勘が必要で、その名工の腕次第で、唸なりが出たり出なかったり、音質の善し悪しも雲泥の差になるそうです。 当にオーディオ界の人間国宝です。 この名工の引退により誰にも造れない ＝ 製造終了となりました。
◆仕様◆ 入力：200V、 出力：100V、 電流：10A、 電力：1000W（1000VA）、 重量：約15㎏です。 以下、並の電源トランスではありません。
◆1◆ 1次：2次を絶縁する、絶縁トランス（複巻トランス・フローティング遮蔽トランス）です。 アース極性が消滅しているので、安全であり、電源極性の問題が完全に解決しています。
◆2◆ 1次：2次間に静電シールドされた、シールドトランス（遮蔽トランス）です。 ノイズの中でも高周波コモンモードノイズを削除します。
◆3◆ 高価なコア材のノイズカットトランスです。 電源50/60Hzはそのまま磁気変換しますが、高周波ノイズ（コモンモード＆ノーマルモード）を熱変換するコア材を使用しています。
当然ながらノイズカット効果があり、ノイスカットトランス、そのものです。
◆4◆ 理想のコア鉄心のカットコア型トランスです。 下記に詳しく、記します。
◆性能差◆ 上記をまとめると下記の式が成り立ちます。 つまりオーディオ的に、究極のトランスです。
単巻トランス ＜ 複巻トランス ＜ シールドトランス ＜ ノイズカットトランス（オヤイデ）
◆200Vの優位性◆
◆一般論◆ 同じ電力でも電圧が2倍なので電流が半分で済みます。 よって屋内配線が見かけ上、2倍の太さで、電圧降下が1/4で済みます。
◆真の訳◆ 100Vは片側接地のアンバランス電源でノイズが多いが、200Vはバランス電源でノイズが少ない。 同時にオーディオで有名な電源極性問題が根本から発生しない。 しかも家庭の100V機器の干渉を受けにくい。 ちなみに米国等115～127Vも、欧州等220～240Vも全てアンバランス電源であり、日本の200Vだけが持つ美点です！。
◆コア鉄心◆ 鉄心コア 巻線 DCウナリ 備考
◆EIコア◆ ウナリ最低 調整有利 無し 基本、安価、産業用、ラックス等も利用
◆トロイダル◆ 理想 ガタツキ最悪 最悪 高価、アキュフェーズ等高級オーディオに多い
◆Rコア◆ 準理想 調整有利 悪 中途半端だが安価ゆえ出回ってきた
◆WBコア◆ 準理想 ガタツキ悪い 悪 中途半端だが安価ゆえ出回ってきた
◆カットコア◆ 準理想 調整有利 無し 現在作れる職人が居ない、昔の高級オーディオに採用された

◆結論◆ 以上の理由から、オヤイデトランスは、当に理想的なオーディオ用トランスです。
◆余談◆ 1次にAC100Vを入力すれば、2次に200V／5A／1kVAが出力します。 つまり昇圧トランス（ステップアップトランス）になります。 （あまりメリットはありません）

◆カスタム品◆ 出品は右側の高級ベース品、1台です。 純正は左側の薄い合板ですが、実は音質劣化の元凶でした。 そこで無垢の厚い木材を投入し、更にソルボセイン製インシュレーターを取り付けてあります。 その音質改善は、高解像度と高SN比を維持しながら、甘くなったり立ち上がりが鈍くならず、相当な改善を達成しています。 ご好評に付き最後の1台です、お見逃し無くお願いします。
◆特注◆ 追金が発生しますが、特注カスタム品、承ります。 1次プラグ、2次コンセントの変更、ケーブルやアース線の変更＆追加、木箱、鉄ケース、ターミナル、ブレーカー等々、電気工事士＆EMC技術者＆はんだ技工士が丁寧に施工します。（最後の写真を参考に！）
過去の宣伝『 http://www.oyaide.com/ENGLISH/AUDIO/products_category/trance/pg534.html 』
みじんこのブログ『 http://oyaide-blog.blogspot.com/2010/06/cs.html 』
第3者のレポート『 http://monolith-theater.net/hal/?p=2309 』

◆定型文◆ 一旦