バーダーのD-ERF（180mm径）です。
太陽Hα線の高解像を狙う場合、エタロンの大口径化は技術的にもコスト的にも難しいため光路の途中に（Daystar等の）エタロンを入れますが、このような方式をとる場合、光学系やカメラ等を傷めないようにフロントに減衰フィルターを入れる必要があります。白色光ならNDフィルターや金属コーティングフィルターで問題ありませんが、プロミネンスや彩層を狙う場合はHα光を選択的に通す必要があり、このような用途にERFフィルターが用いられます。
出品物は、180mmのD-ERF（フィルターセルに絞られるため有効径は174mm程度）なので反射望遠鏡等の大口径を使ってプロミネンスや彩層面の撮影観望ができるようになります。（このフィルター単体では観望も撮影もできませんので、ご注意ください。）
フィルターセルは約210mm径であり、ミューロン180やTOA150等に丁度よい大きさとなっています。4枚目の写真はこのフィルターを使って撮影したものです。出品物は5年使用していますが、せいぜい2か月に1回程度の使用でしたので、キズ・カビ・目立つヨゴレ等は無く、実用には十分です。